一般庶民は相続税をほとんど払っていない

相続税の税率を100パーセントにすると聞いたら、ほとんどの人が反対するでしょう。

相続した財産を全て国に持って行かれてしまうと考えるためです。しかし、相続税には基礎控除というものがあります。

現行法上では3000万円に相続人の人数が1人ごとに600万円加えた金額です。3人なら合計で4800万円ということになります。

特にお金持ちでない人の場合には、相続財産が基礎控除内に収まるため、相続税を支払っていないのです。税率が100パーセントになっても、ごく普通の家庭の人は負担を強いられないことになります。

こうして相続税の税率を100パーセントにすれば、その分の税収でベーシックインカムを実現できるか考察してみましょう。

基礎控除が現行法上のままでは、まだ足りない可能性が高いです。富裕層の人たちは非常に多くの財産を持っていますが、人数が少ないためです。

ベーシックインカムを実現するには、一部の富裕層の人たちだけでなく、一般の人にも相続税を負担してもらう必要があります。

 

基礎控除も無くすか大幅に縮小すれば実現可能

現行法上では、相続財産が基礎控除を超えると、段階的に税率が上がる仕組みになっています。

所得税と同じ累進課税です。現行法上で想像税の納付義務のない一般の大勢の人たちからも相続税を集めるには、税率だけでなく基礎控除を変更しなければなりません。

そして、税率を100パーセントにすると同時に、基礎控除も大幅に縮小すれば毎月7万円程度のベーシックインカムが可能とされています。

一般の人も負担が増えるとなると、反対する人が多いでしょう。しかし、ほとんどの人にとって相続する分の金額よりも、ベーシックインカムとして受け取る金額の方が多いのです。

相続財産が500万円なら、月7万円のベーシックインカムを6年間受け取れば同額になります。1000万円でも12年間です。80歳まで生きると仮定すると一生涯で6720万円もらえます。

ごく普通の家庭の人なら、確かに負担はしなければなりませんが、負担する分よりももらう金額の方が遙かに多いのです。

ただ、現金や預金だけでなく土地や建物なども相続財産に含まれるため、税率が100パーセントになると、払えない人が多く出て来るでしょう。